編集部オススメのエンタメ情報 映画『ホットロード』
- SUeets! 編集部
▲向かって左から、札幌大学(2年)塚本 匠、札幌大学 女子短期大学部(1年)栗本 優香
能年玲奈さん、登坂広臣さん、札幌大学(4年)大村 花苗
不朽の名作コミック、完全実写映画化! 映画『ホットロード』
現在大ヒット上映中の映画『ホットロード』。主人公の和希が、母親との関係に悩み、恋を知り、自分の居場所を求めて揺れる姿は、同世代の私たちも共感し心を打たれます。今回来札したおふたりに、単独インタビューの機会をいただきました。
interview by K.Ohmura & T.Tsukamoto & Y.Kurimoto

STORY
こんなに誰かを好きになったのは、
初めてだった
亡き父親の写真が1枚もない家でママと暮らす14歳の少女・宮市和希は、自分が望まれて生まれてきた子どもではないことに心を痛めている。ある日、学校に馴染めずにいた親友に誘われるまま、夜の湘南で出会ったのは、Nights(ナイツ)という不良チームの少年、春山洋志。はじめは傷つけ合っていたふたりだが、和希は春山が身を置く世界に安らぎや戸惑いを覚えながらも、急速に春山に惹かれてゆく。春山もまた和希の純粋さに惹かれるが、Nightsのリーダーとなったことで、敵対するチームとの抗争に巻き込まれてしまう―。
- Q1.おふたりのご出演は、原作者(紡木たく)の希望と聞きました。
- 能年玲奈「原作者の方から選んでいただいたのは初めてだったので、役者として光栄なことだと思いました」
- 登坂広臣「お話をいただいた時は驚きや戸惑いもありましたが、原作を読んでこの作品自体のファンになったので、すごく嬉しかったです。演技の経験がないプレッシャーもありましたが、先生が自分を選んでくださったと思うとポジティブな気持ちになれましたね」
- Q2.やっぱり初めての演技は不安もありましたか?
- 登坂「原作が発売された当時に読者だった方々の話を聞くと、世に与えた影響が大きかったことを実感しました。経験がないという不安はやっぱりありましたね。ただ、(紡木)先生は僕が普段の活動をしている時に、どこか春山と重なる部分があったから声をかけてくださったんだと思っています。現場スタッフの皆さんや共演者の方々がたくさん支えてくれたので、最後まで演じ切ることができました。感謝の気持ちでいっぱいですね」
- Q3.和希という役を演じる上で、意識されたことはありますか?
- 能年「脆い部分があるのに、周囲を突っぱねることで自分を保っている感じが出ればいいなと。あとは、監督からはなにも考えずに無表情でという演出が多かったので、そういうときは目だけで意志が伝わるように意識しましたね。母親役の木村佳乃さんとの共演は緊張しましたが、本当のお母さんのように明るく接してくださる一方で、カメラが回ると和希のお母さんとして切り替えて感情をぶつけてくださるので、とても勉強になりました」
- Q4.母親と向き合いたいのに向き合えないもどかしさに、切なくなりました。
能年「和希は感情でいっぱいいっぱいになってしまって、お母さんに対して素直になれず、動けなくなってしまうのかなと。春山と出会うことでそれが和らいで、初めて大事にしたいと思う人になったんだと思います。和希にとっては、誰かを大事だと素直に思えたことも初めてで、高校生になった最後のシーン、あそこで、やっと成長できる準備ができたのかなって私なりに解釈しました」
- Q5.春山はカリスマ性のある役ということで、難しかったのでは。
登坂「春山は明るくて、いつも仲間に囲まれている熱い男だけど、どんな人に対しても裏を作れない、どこか不器用なところもあるんですね。心に闇を抱えていて、陰と陽が共存しているような存在。強く人を惹きつける部分をどうやって表現しようか悩んだりもしましたが、そのつど監督と相談しながら、(紡木)先生がおっしゃってくれた『自分らしく』ということを意識しながら演じました」
- Q6.出会いは最悪の印象だったのに、どんどん惹かれ合っていく二人の姿が印象的でした。
登坂「春山にとって和希は自分と同じ匂いがするけど、自分にはない決定的なものを持っている存在。それを感じた瞬間から愛おしい存在になっていったんだと思います」
- 能年「和希にとっての春山は初めて大事に思えた人であり、大事にしてくれた人。春山との出会いを通して、映画の最後のシーンで和希はやっと成長できる準備ができた気がします」
- Q7.和希や春山と同世代の学生にとって、共感できる所も多いです。
- 能年「思春期特有の痛みとか、勢いや感情がいっぱい詰まった作品です。ぜひそこに青春を感じていただければ嬉しいです」
- 登坂「家族や友達、恋人といった身近な人と人間関係が築けているのが、実は当たり前じゃない環境もあるって感じてもらえると思います。あと、同世代の子たちの心に残るのはどの部分なのかは、僕としても気になるところですね。作品を通して伝えたいのはいろんな愛が詰まっているということなので、それをどう感じ取ってくれるのかとても楽しみです」
INTRODUCTION
’86年から翌年まで別冊マーガレットで連載され、全4巻で700万部という驚異的な発行部数を誇る、紡木たくの「ホットロード」。十代の頃に出会って以来、何度も手に取ってバイブルにしている世代はもちろん、主人公に共感する若者たちによって時代を超えて読み継がれている不朽のコミックが、ついに映画化された。母親に愛されていないのではないかという寂しさを抱えて生きる主人公の和希を演じるのは、今最も注目を集める若手女優、能年玲奈。彼女だけが持つ透明感を生かし、ヒロイン、和希を演じ切っている。和希が惹かれていく不良少年、春山役に抜擢されたのは、本作が映画初出演となる三代目J Soul Brothersのボーカル、登坂広臣。すでに多くの読者のものとなり、心に閉まわれている原作の映画化には、原作者の紡木たくの決断がある。今回、映画に新たに加えられた和希へのメッセージには、あの時の読者たちへの紡木の思いが込められている。その紡木が脚本を監修した。監督は『ソラニン』『僕等がいた(前篇・後篇)』『陽だまりの彼女』などのヒット作を手がけ、恋愛青春映画の名手として高い評価を得ている三木孝浩監督。原作と同様、世代を超えて愛される尾崎豊の名曲「OH MY LITTLE GIRL」が、原作の世界観を彩っている。ふたりの純愛だけでなく、母と娘の愛をみつめた、命の再生の物語。
映画『ホットロード』’14年/日/119分
監督:三木孝浩
出演:出演:能年玲奈、登坂広臣、木村佳乃、小澤征悦、鈴木亮平、太田莉菜、他
※札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌、他にて大ヒット上映中。
’86年から翌年まで別冊マーガレットで連載され、全4巻で700万部という驚異的な発行部数を誇る、紡木たくの「ホットロード」。十代の頃に出会って以来、何度も手に取ってバイブルにしている世代はもちろん、主人公に共感する若者たちによって時代を超えて読み継がれている不朽のコミックが、ついに映画化された。母親に愛されていないのではないかという寂しさを抱えて生きる主人公の和希を演じるのは、今最も注目を集める若手女優、能年玲奈。彼女だけが持つ透明感を生かし、ヒロイン、和希を演じ切っている。和希が惹かれていく不良少年、春山役に抜擢されたのは、本作が映画初出演となる三代目J Soul Brothersのボーカル、登坂広臣。すでに多くの読者のものとなり、心に閉まわれている原作の映画化には、原作者の紡木たくの決断がある。今回、映画に新たに加えられた和希へのメッセージには、あの時の読者たちへの紡木の思いが込められている。その紡木が脚本を監修した。監督は『ソラニン』『僕等がいた(前篇・後篇)』『陽だまりの彼女』などのヒット作を手がけ、恋愛青春映画の名手として高い評価を得ている三木孝浩監督。原作と同様、世代を超えて愛される尾崎豊の名曲「OH MY LITTLE GIRL」が、原作の世界観を彩っている。ふたりの純愛だけでなく、母と娘の愛をみつめた、命の再生の物語。
映画『ホットロード』’14年/日/119分
監督:三木孝浩
出演:出演:能年玲奈、登坂広臣、木村佳乃、小澤征悦、鈴木亮平、太田莉菜、他
※札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌、他にて大ヒット上映中。