編集部オススメのエンタメ情報 映画『インサイド・ヘッド』 編集部オススメのエンタメ情報 映画『インサイド・ヘッド』

2015.07.17 (Fri)

  • SUeets! 編集部

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interview by SUeets! 編集部・赤坂 勇輝(3年)、澤井 太郎(3年)


「キャラクターの可愛らしさを楽しんでもらいたいー」

ピクサーが長編アニメーション誕生40周年を記念して贈るのは、主人公が“感情”そのものという、映画史上もっとも独創的な作品。11才の女の子ライリーを幸せにするべく頭の中で奮闘する“ヨロコビ”たち。ところが、ヨロコビとカナシミが頭の中の司令部から放り出され、ライリーの心に危機が訪れる…! ヨロコビ役を務めた竹内結子さんに、作品の魅力を伺いました。


インサイド・ヘッド
映画『インサイド・ヘッド』
’15年/米/103分
監督:ピート・ドクター
日本版主題歌:DREAMS COME TRUE
声の出演(日本語吹き替え):竹内結子、大竹しのぶ、佐藤二朗、浦山迅、小松由佳、落合弘治、伊集院茉衣、花輪英司、田中敦子、他
※札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌、他にて公開中
© 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
Q1.ピクサーの長編アニメーションはファンが多い作品ですが、決まったときの感想は?
「まずヨロコビ役に決まったと連絡をいただいたときは、とっても嬉しかったです。その代わり、自分はちゃんとあの作品に入っていけるのかという不安もありました。なので、舞台に出演した時のボイストレーナーの方に連絡を取って、緊張をほぐしてちゃんと声を出せるように練習をしました」
Q2.では、アニメの吹き替えならではの苦労された点はありますか?
「やはり声だけで表現するところですね。いつものお芝居だと、自分の身体の動きや表情、仕草など全体を含めて、私がなにを思っているのかを感じ取ってもらえますが、今回は声だけで感情の起伏を表現しなければいけないのが大変でした。それに、私がなにかを演じるというより、すでに英語のお芝居があるので、それを日本語で再現するという感覚が近いですね。よく動き回り、明るくてハツラツとしているのがヨロコビというキャラクターなので、滑舌が鍛えられたと思います(笑)」
Q3.そんなヨロコビと性格の異なるカナシミは、最初距離がありましたね。
「“ライリーを幸せにするために私はいるんだ”と思っているヨロコビにとって、ネガティブな発言ばかりするカナシミはどうも理解できなかったと思うんです。あまり関わって欲しくないというか。なので、カナシミはなぜ必要なのかヨロコビ自身が知っていく過程を見ているのは、嬉しかったですね」
Q4.ライリーの頭の中では、ヨロコビが感情の指揮をとっていましたが、竹内さんの頭の中はいかがですか?
「実は、テストで診断結果が出ているんです。一番はビビリで、次がカナシミ、ヨロコビ、イライラ、イカリの順番でした。私は、お布団に入って今日一日を振り返った時にやっと怒り出したりするので、イカリが最後というのはなるほどなと思いましたね」
Q5.ライリーのお父さんはイカリが指揮をとり、お母さんはカナシミが指揮をとっているので、すれ違いが起きていたのが面白かったです。
「お母さんは“いま娘がこうなのよ、お父さん気付いて”ってサインを出しているのに、お父さんは自分の楽しい世界に没頭しちゃっていて見ていない。もう、そこそこ、男の人のダメなとこ、って(笑)」
Q6.見る人によって、いろいろな楽しみ方ができますね。
「そうですね。あとは、まずキャラクターの可愛らしさを楽しんでもらいたいと思います。なかでも、ビンボンというキャラクターが私の推しメンというか、もう可愛くて可愛くて。無邪気なところも、泣くと涙がキャンディになっちゃうところも好きです。ビンボンに関しては、私の号泣ポイントがあるのでぜひ皆さんにも見て欲しいです。それから、この作品を見ると、大人になっても迷ったり悩んだりするんだなって、自分を肯定する気持ちになれると思います。これから世の中に出て行く人たちに、不安がらずに精一杯楽しんでほしいな、焦ったりしないで大丈夫だよって声をかけてあげたいです」