トークイベント「友だちのピンチにできること」
- SUeets! 編集部
interview by A.Nakajima & T.Tsukamoto & Y.Edamatsu & Y.Kurimoto & Y.Akasaka & K.Maruyama & A.Tsujisaki
トークイベント「友だちのピンチにできること」
「友だちのピンチにできること」をテーマに、メッセンジャーの加藤ミリヤさんと臨床心理士である窪田由紀先生のトークセッションが行われました。加藤さんは自分も悩みの多い学生時代だったと語り、だからこそ伝えたい思いをこめて自身の曲を披露。来場者にとって、友だちのためになにができるか考えるきっかけになりました。

「友達のピンチ、身近なおとなに話そう。」
友だちのSOSを大人に知らせる重要性を伝えるキャンペーン。人生におけるピンチは「自分自身を含めて誰にでも訪れるもの」であり、一人で抱え込むものではないことを「教室(きようしつ)」というスローガンを通して伝えるため、全国にて行われています。

TALK GUEST
加藤 ミリヤ さん
(シンガーソングライター・キャンペーンメッセンジャー)
窪田 由紀 先生
(名古屋大学 大学院 教育発達科学研究科心理発達科学専攻 教授、臨床心理士)
取材:(下段左から)辻崎 愛満、栗本 優香、中島 彩香、赤坂 勇輝、枝松 勇人、塚本 匠、丸山 花梨
- Q1.今回の活動について教えてください。
- 加藤:「友だちのピンチ、身近なおとなに話そう。」というキャンペーンを、たくさんの人に伝えるメッセンジャー役が私です。特に伝えたいのが中高生。10代の時は自分自身悩むことがたくさんあるし、友だちも同じように悩んでいる時期ですよね。そして、本当に悩んでいる子はなかなかそれを打ち明けられないもの。そういう気持ちにみんなで気づいてあげよう、そして身近な大人に相談していこうねって呼びかけているのが、このキャンペーンです。
- 窪田:人は、悩むと自分に対して自信をなくしてしまいます。だからこそ誰かに相談することが大切なんですけど、本当に苦しくなった時って、自分からSOSを出せなくなるんです。今日も「信頼できる大人に相談してください」と伝えてきましたが、10代の時は大人の前で悩んでる姿をなかなか見せたがらないもの。やはりそこは、友だちしか気づいてあげられないので、みんなの手を貸してもらえたらと思います。「きようしつ」というキャッチフレーズもありますので、ぜひ覚えていただきたいです。
- Q2.ミリヤさんは、学生時代に相談しあうことはありましたか?
- 加藤:私の場合は、聞き役に回ることが多かったです。相談を聞くのは得意だったみたいで、友だちから「みーちゃん(ミリヤさん)にしか言わないんだけど」と言ってもらうことが多くて。友だちが悩みを聞いて欲しいと思っているのは伝わるので、余計なことは言わずに話を聞いたり・・・。私は感情の起伏が激しいタイプなので、聞いてるうちにすごく涙が出ちゃったりもしたんですけど、相談してくれた友だちはそれだけでもスッキリしたみたいです。
- 窪田:実は「ただ聞くだけ」っていうのが、意外と難しいんです。つい、いろいろ言いたくなっちゃう。でも、涙が出るくらいしっかり受け止めてくれる友だちがいたら救われますよね。いろいろ言いたくなると思いますが、そこはしっかり友だちの思いを受け止めてあげてほしいと思います。
Q3.当時の経験は、メッセンジャーを務めるうえで役に立っていますか?
- 加藤:みんなが抱えている悩みをキャッチしたいと思えるのは、10代の時の経験があったからこそだと思います。
- Q4.ミリヤさん自身は音楽で救われた経験はありますか?
加藤:私が音楽活動を始めたのは、自分で自分を救うためでした。それが自分の生まれた意味だと思っていたんです。でも、世の中に歌手として知ってもらえるようになって、私の歌を聴いてもらえるようになった時、私の歌は自分だけのものではなくなったんだなって。その瞬間、あらためて救われたと感じました。
- Q5.曲作りで意識していることはありますか?
- 加藤:「私にしかできない表現をしよう」という思いは、いつも心の片隅において制作しています。世の中には魅力的な歌手の方がたくさんいて、良い歌もたくさんありますが、私にしか歌えないメッセージがあると思います。「愛してる」や「好き」という気持ちを歌ってくれる歌手の方はたくさんいるので、私自身は今、辛い思いをしている人のために歌いたいと思っています。
Q6.悩みと戦っている学生に、エールをお願いします!
- 加藤:私が学生の頃は、漠然とした悩みや不安は自分でなんとかしなきゃいけないと思っていました。でも、このキャンペーンを通して気づいたのは、自分から一歩踏み出せばわかり合える人たちがきっと居たってこと。だから、自分で解決できないことは勇気を出して身近な人に相談してみてくださいね。
- 窪田:悩むのはいろんなことを一生懸命考えているからこそ。悩むのは当たり前のことだし、いつか必ず終わりがきます。勇気を持って誰かに話すことで、そこから変われるんです。このメッセージがみなさんに伝わって、その周りの苦しんでいる人たちにも伝われば、嬉しいです。
■ PROFILE
加藤ミリヤ(シンガーソングライター)
’88年生まれ。’04年に「Never let go / 夜空」でデビューすると、リアルで等身大な歌詞とメロディセンス、その生きざまが支持され、瞬く間に“女子高生のカリスマ”として人気に。’10年には『VOGUE JAPAN WOMAN OF THE YEAR』の10人に選ばれる。デビュー10周年を迎える現在も現代女性の愛や葛藤を歌い続け、“時代の代弁者”と呼ばれ共感を呼んでいる。’15年3月から自身最大規模の全国ツアー「10th Anniversary ”A MUSE ” Tour 2015」をスタートさせる。

■ DISC INFO.
「少年少女」¥1,680(tax in)
■ LIVE INFO.
加藤ミリヤ 10th Anniversary “A MUSE” Tour 2015
5/16(土)旭川市民文化会館
5/17(日)ニトリ文化ホール
問:SMASH EAST / 011-261-5569
加藤ミリヤ(シンガーソングライター)
’88年生まれ。’04年に「Never let go / 夜空」でデビューすると、リアルで等身大な歌詞とメロディセンス、その生きざまが支持され、瞬く間に“女子高生のカリスマ”として人気に。’10年には『VOGUE JAPAN WOMAN OF THE YEAR』の10人に選ばれる。デビュー10周年を迎える現在も現代女性の愛や葛藤を歌い続け、“時代の代弁者”と呼ばれ共感を呼んでいる。’15年3月から自身最大規模の全国ツアー「10th Anniversary ”A MUSE ” Tour 2015」をスタートさせる。

■ DISC INFO.
「少年少女」¥1,680(tax in)
■ LIVE INFO.
加藤ミリヤ 10th Anniversary “A MUSE” Tour 2015
5/16(土)旭川市民文化会館
5/17(日)ニトリ文化ホール
問:SMASH EAST / 011-261-5569