小笠原 はるの 教授
2021.09.13 (Mon)
- <コロナ禍での授業内容の決め方は?>
- バークリー音楽大学では遠隔と対面のセットで授業を行っています。学生が授業をしっかり聞き取りたい時は遠隔授業がいいと思うし、ディスカッションや実技を学びたい時は対面授業がいいですね。だから私の授業も対面と遠隔をハイブリットさせたい!
- <学生が主体性を発揮できるような授業を展開していますね>
- 学生が積極的に意見を出し合い、活発なコミュニケーションのもとで学び合いを行う留学の経験から、学生のやりたいことを後押ししていきたいという気持ちがあります。自分たちが何を学びたいのかを話し合い、実際に行動する。そんな授業を通してさまざまな経験を積んでほしいと思っています。社会に出たら、より成長を実感できると思います。誰もが「これだけは負けない」というものを持っているので、そういう部分を伸ばしていってほしいです。

- <海外の音楽大学で印象的だったことは?>
- 周囲の全員がミュージシャンだと自覚していたことです。日本では、ミュージシャンというと“音楽で生計を立てる人”と思われます。でも、留学先で出会った人たちは、自分の好きなことをはっきりと言い切り、自信を持っていました。それ以来、「私はミュージシャンです」と胸を張って言うようにしています。

- Profile
- 東京都出身。16歳で渡米したことを皮切りに、留学を計5回経験。バックパッカーとして世界中を旅している。現在も札幌大学の教授をしながら、米ボストンのバークリー音楽大学で学ぶ。さまざまな文化に触れながら音楽活動も続けていて、経験のすべてが無駄ではないと信じ、自分らしさを大切に生きている。
- 小笠原はるの教授から学生へメッセージ
- 自分の感性に自信を持って、好きなことに挑戦してほしいです。チャンスをつかむのに一番大事なことは諦めない気持ち。試行錯誤を積み重ねることが大切です。才能の有無ではありません。自分のやりたいことのために、寝食を忘れてがんばれるほどの情熱を持てるといいですね。コロナが終息したら留学に挑戦してみてほしいです!