北海道ニセコ高等学校  宮上 和也さん 北海道ニセコ高等学校 宮上 和也さん

2017.01.26 (Thu)

  • サツダイの卒業生

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北海道ニセコ高等学校 教員
宮上 和也さん

2016年3月 札幌大学 文化学部文化学科 スポーツ文化コース 卒業

※掲載内容については取材時のものです。

現役合格で教員に!
「生き方を教えられる教師を目指して ー 」

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PROFILE
生年月日:平成5年10月29日生まれ
出身:鹿児島県
趣味:食事をすること、お酒を飲むこと、運動をすること
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DATA
名称:北海道ニセコ高等学校(昼間定時制高校)
住所:北海道虻田郡ニセコ町字富士見
職員:教員11名/事務2名/実習補佐2名
開校:昭和23年12月
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教職に就こうと決めたきっかけはなんですか?
高校生の時に所属していた柔道部の顧問の先生が、悩みを抱えている生徒を助ける姿を見て、自分も人を助けられる仕事をしたいと思ったことがきっかけです。高校までは東京に住んでいましたが、札幌大学なら保健体育の教員免許が取れるということで、課外活動推薦を受けて入学しました。担当科目に保健体育を選んだ理由は、保健体育が一番得意だったからです。そのため、まずは部活で成績を残せるように努力したり、二次試験対策に力を注ぎました。僕が採用試験を受けた年は、ちょうど団塊の世代と呼ばれる方たちが退職するということもあり、採用人数が例年より多かったので、タイミングにも恵まれましたね。

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担当教科など、現在のお仕事について教えてください。
保健体育の教員免許を取ったので、ニセコ高校で保健体育を教えています。くわえて教職には免許外申請というものがあって、1年間有効な化学の仮免許状を取得して化学も担当しています。本来の担当教科ではないため、どうやって授業を進めたらいいのか手探りではありますが、生徒からの質問に答えられるように必死で勉強をしていますね。万が一答えられないことがあっても、必ず次の授業までに調べてくるなど、自分自身も学ばせてもらっています。
教師のやりがいや魅力はなんですか?
毎日違うことがおきるところです。それは同時に難しさでもありますが、生徒たちが成長する姿を見られるのは楽しいですね。赴任したばかりの頃は、初めて教壇に立つということで教師らしく振舞おうと生徒を強く押さえつけてしまい、失敗したこともありました。僕は高校、大学とずっと柔道部に所属していたので、体育会系のノリで接してしまったんです。でもこれじゃダメだと気づいて、生徒たちとちゃんとコミュニケーションを取るように意識しました。そうするうちに、ある生徒が「先生のことを誤解してました」と歩み寄ってくれたんです。あの時は本当にうれしかったです。もちろん、ダメなところはしっかり注意するなど、メリハリをつけるようにしています。

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今後の目標を教えてください。
まずはこの一年を無事に終えることです。何もかもが初めてで、学校行事ひとつ取ってもその都度考えながら取り組んでいる状況なので、この一年が勝負だと思っています。そして、生徒から信頼される教師になることが一番の目標ですね。教師なら担当教科を教えられるのは当たり前のこと。たとえば人より秀でたものがなくても、当たり前のことを当たり前にできることのほうが大切だと思うんです。だから、生徒たちに生き方を教えられる教師になりたいです。
学生時代の経験で、今も役に立っていることはありますか?
vol14_leader05柔道部の活動ですね。教員採用試験に合格するためにも部活で結果を出そうとがんばっていたので、4年生の時に北海道で団体優勝した時の感動は今でも覚えています。練習はきつかったですが、仲間がひとつにまとまることでつかんだ勝利だと思います。勉強や部活など、やるべきことがあるのは幸せなことです。必死に何かに取り組んできた人にしか話せないことがあると思うので、教員採用試験を受けようと思っている人はもちろん、そうじゃない人も、学生時代にやるべきことを一生懸命やってみてください。いろんな人と出会うことで、考えがブレてしまうこともあるかもしれません。そんな時こそ最後まで自分を見失わず、目標を強く持って取り組むことが大切だと思いますよ。

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