瀧元 誠樹先生
2016.07.13 (Wed)
- <ゼミではどのようなことを教えていますか?>
- スポーツ文化論というテーマで、各学生が興味・関心を持ったことを調べて卒業研究をしてもらっています。過去には魚釣りをテーマにした卒業生もいましたね。他にも、野球の独立リーグを研究し、その経験をもとに青年海外協力隊となり、発展途上国で野球の普及に携わるボランティア団体を設立した卒業生もいます。
- <卒業生が設立したボランティア団体について、詳しく教えてください。>
- 「ブルキナファソ野球を応援する会」という団体で、西アフリカ選抜を結成し、彼らを日本に招き試合や交流を通して日本の野球を経験してもらいました。帰国した彼らが、コーチとして未来の子どもに教えていくことで新しい普及の形ができたらいいなと思います。
- <野球の普及活動を通して期待していることは何ですか?>
- プロ選手が誕生するだけでなく、彼らの国に野球が根付くことで、スポーツ産業など新しいものを作り出して欲しいです。また、スポーツ文化について研究する者としても、環境や社会がどのように変化していくのかとても興味深いですね。札大生には、彼らとの交流を通してスポーツを楽しめる環境とは何か、あらためて自分たちの環境を見つめ直してほしいです。

- Profile
- 栃木県出身。大学教授という夢を札幌大学で叶え、長年打ち込んできた武術を中心に、歴史や伝承などスポーツの文化的側面の研究をしている。武術は年を重ねるごとにうまくなるスポーツととらえ、長年の研究テーマのひとつは”戦闘技術ではない武術”。最近は、パラリンピックを含む障害者スポーツを取り巻く環境も考える。
- 高校生へのメッセージ
- 「何でサッカーはサッカーというの?」「あのパフォーマンスはどうしたらできるの?」など、スポーツに対する素朴な疑問を、身近なところから持ってみてください。疑問点を調べていくと、実は社会の難題が潜んでいたりすることもあるんです。そういったことを解くおもしろさを共有できるのが、大学での学びだと思います。一緒に学びましょう!